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『沢口コース』 なかよし・長生き・水と花の里
※ガイドが同行して拠点のご説明をさせて頂きます。(有料)
※詳細はお電話にてお問合せください。 TEL:090-8581-9171(新井定一)
沢口地区の全貌。
山頂には比丘尼城(びくにじょう)跡が残る城山。
比丘尼城(びくにじょう)は沢口地区の入口、街道右手に聳える標高486.9mの城山の山頂にありました。
山頂直下には高さが10mを超えるチャートの岩壁が垂直に立ちふさがり、ぐるりと山頂部を取り囲んでいるため登れる道はなく、自然の要塞としての体をなしています。
この城山は石間街道を一望の下に見渡せるため、伝承によりますと城峯山城の出城として女たちに見張りをさせていたといいます(比丘尼城の名前の由来)。
城峯落城の際は、落人が尾根伝いに逃げ込んだものの周囲は絶壁で、追っ手に追い詰められた武者たちは断崖へと身を投げ、無残な最後をとげたとされており、下を流れる沢は兵の血で染まったと伝えられています。
伝承はともかく、この城山の山頂部は垂直な岩壁が登頂を阻んでおり、敵はおろか味方でさえも滑落による落命の危険があることや、堀切などの遺構がわずかに残ってはいるものの平坦地がほとんど無いため、城と言うよりは、村人たちが戦乱の争いごとから逃げ込む避難場所として整備されたのではないかと考えられます。
城山の山頂直下。ぐるりを取り囲む岩壁が自然の要塞となり攻略を阻む。
沢口地区の中央を流れる石間川。
フットパス・受入仕様
コース名 | 沢口(さわぐち)コース |
---|---|
受付期間 | 基本的には年中無休です(年末年始を除く) |
開催日時 | ご相談の上、日時を決定します。 |
受入人数 | 5名様以上でお申し込みください。(最大30人まで) |
申込先 | 天空だんべぇ石間協議会 新井定一 Tel:090-8581-9171 |
費用 | 散策ガイド料/お一人様(検討中) |
キャンセル料 | 開催日の3日前までは無料、2日前〜当日/100% |
※台風・大雨・大雪・落雷など、異常天候の場合は中止することもあります。
※山間部を歩きますので、適した服装や靴をご用意ください。
※水・飲み物・間食等は各自ご持参下さい。コース内に商店・自販機はございません。
※事故・怪我等の補償は、加入保険の補償範囲内となりますので、ご了承の上お申し込み下さい。
堂之沢藤園。
早春の沢口地区を彩るハナモモ
秩父事件発祥の地
秩父事件とは。
明治新政府は近代化を急ぐあまり、学制・徴兵令・地租改正など、民衆に大きな負担を課し、また、松方デフレ政策により物価は一気に下落し、秩父の農民の現金収入であった絹や生糸の価格が大暴落したため、破産する農家が続出しました。
そのような苦境にある農民を救おうと秩父困民党が結成され、自由民権運動の思想を掲げ、武装蜂起により時の政府の転覆を企てた戦いが『秩父事件』です。
農民の救済にいち早く動いたのが半根子の落合寅市(当時35歳)でした。
同志の坂本宗作(当時29歳)、高岸善吉(当時35歳)と共に、秩父郡役所へ高利貸説論請願を繰り返し行いますが請願は却下され、郡役所が取り合うことはありませんでした。
寅市等3名は救済活動を拡大すべく、石間の加藤織平(当時35歳)や、江戸城御用商人「丸井」の井上伝蔵(当時30歳)に協力を依頼し、群馬県・長野県の自由党とも連携し、密かに山林集会を重ねて困民党の組織化を進めました。
大宮郷の田代栄助(当時51歳)を困民党総理として招き入れ、警察署へ高利貸説論請願を行い、また高利貸しに対して個別集団交渉を展開しますが要求は全て拒否されました。
合法的な手段が限界に達したと判断した彼らは、明治17年11月1日に武装蜂起しました。
この沢口地区から加わった加藤織平(困民党副総理)は財力もあり、読み書きは勿論、武道をたしなみ義侠心も備えており、石間の親分格として人望篤く、困民党の最高幹部として秩父事件の中心を担った人物です。
困民党組織参加の際、自ら貸付けていた150円の貸付証書を破り捨て、貸付金を全額放棄した男気を見せています。
現在、加藤織平の生家横には織平の墓があり、墓碑台座には「志士」と刻まれ、傍らには子孫の仁男さんが顕彰と鎮魂に心を寄せて、立派な句碑を建立しています。
『世直しに 捧げし命 尊とけれ』(平成30年7月 建立)
困民党副総理を務めた加藤織平の生家。
加藤織平の墓。
落合寅市の墓。
アクセス
◎西武秩父駅、または秩父鉄道秩父駅より「吉田元気村」行バスにて「万年橋」下車
◎万年橋より沢口区民センターまで約1.9km(徒歩 約20分)
◎西武バスHP:http://www.seibubus.co.jp/
◎自動車の場合:「道の駅 龍勢会館」より 5.6km 約8分 「沢口区民センター」の駐車場をご利用下さい。